2012年12月17日

60円で祈りのスペースを…ユニークなお祈り自動装置とは。

困った時の神頼み。無宗教が多いと言われる日本でも、この言葉は誰にでも当てはまるはず。普段は全く信仰心のかけらも見せないのに体調が悪い時にだけ神様に祈る、私自信もそんな人間です。先日の腹痛を治してくれたのなら、近々参拝に行くべきかもしれません。

さて、そんな神様のいる場所が、教会や神社だけと限定する必要はありません。例えば街中に「神様が降臨する場所」があっても良いのではないでしょうか。
今回ご紹介するサービスは、ドイツで発表されたお祈り自動装置「Gebetomat」。
駅の構内でよく見られる証明写真機のような外観で、中にはタッチモニターとスピーカーが設置されています。
モニターで聞きたい言語と宗派が選択でき、選択が終わるとスピーカーから教義と音楽が流れてくるという仕組みになっています。50セント(日本円で約60円)で5分、1ユーロで10分(50セント追加毎に5分ずつ延長される)の間、そこに神様が降臨しているというわけです。

近年、ドイツでは教会離脱者が増えています。景気が悪くなるにつれ、教会税を払いたくないという人が増えたからです。(日本では馴染みのない教会税ですが、ドイツをはじめスイスやオーストリアなどでは教会に税金を払う義務があります)
教会税廃止の運動が起こり、それによって教会の経営が危ぶまれるドイツだからこそ、このようなサービスが生まれたのでしょう。
開発者のオリバー・ストーム氏は、日本を含む世界中に設置することを目標としているそうです。この機械が駅や空港など公共施設に設置された暁には、好きな時に手軽に祈りを捧げる、そんなスタイルが広がるかもしれません。

そもそも教会税のない日本に受け入れられるのか疑問ではありますが、賽銭する感覚をうまく利用すればサービスの展開もあるかもしれませんね。

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