2013年04月22日

バーチャル水槽がユーザと水族館を繋ぐ!スマホアプリ『Ikesu』に注目。

美術館や博物館で多くの展示品が立ち並ぶ中、展示品の説明を熟読する人はどれ程いるでしょう。館内が混雑していたり、自分の目当てのものでなければ、ついつい後回しにしてしまうのではないでしょうか。
こういった展示施設は作品保護のため館内を薄暗くしていることが多く、中でも水族館は水槽を見やすくするため、かなり明かりを落としています。これではいくら律儀な人でも“読む”という行為から遠ざかってしまいます。

今回ご紹介するのは、そんな水族館側の“もっと魚のことを紹介したいが、館内が暗く説明文を設けづらい”という悩みを上手く救ったスマートフォンアプリです。その名も『Ikesu(いけす)』。スマートフォンにバーチャルな水槽を持つことができます。

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水槽の傍に設置したNFC(お財布機能)のタグにアプリをインストールしたスマホをかざすと、実際に水槽で泳いでいる魚がスマートフォンに呼び込まれます。
このように複数のタグから魚を呼び込むことで、水族館の水槽を自身のスマホで再現でき、画面の中で泳ぐ魚をタップすると魚についての説明が表示されるので、館外に出た後でも情報を提供することができるようになりました。
他にも、水草や流木を増やしたりレイアウトを変えることもできるので、自分好みのアクアリウムに作り変える楽しみもあります。

実際に当サービスは東京・池袋の「サンシャイン水族館」や大阪・天保山エリアの「海遊館」で導入され、反響を呼びました。実際に施設に足を運ぶことで新たな魚が取得できるので、来館するきっかけとなったのでしょう。

『Ikesu』はサービスの導入場所に合せて登録する魚の種類を変えられるので、例えば店内に水槽がある料理店などでも活用することができるのではないでしょうか。
NFC機能を上手く使った当サービスの、今後の展開が気になるところです。

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