2016年02月29日

Amazon S3の活用でサイトがサクサク!外部ストレージへの画像移動のススメ

こんにちは。最新のWeb情報をお届けするネットシーズブログ、今回は多賀谷が、

サイトの表示速度改善に役立つ、ひとつの手法をご紹介します。

Webサイトにとって、画像は非常に重要なものです。

必然的に画像数が多くなる、ECサイトや商品ページなどではもちろんのこと、

最近のトレンドである、キュレーションサイトやオウンドメディアなどでも、

アイキャッチとして、画像が多用される傾向があります。

画像を使用すると、アピール力は飛躍的に高まるのですが、

サイトの読込み速度が遅くなってしまうのが、悩みどころですよね。


近年のモニタの高解像度化は目覚ましく、必然的に画像の解像度も飛躍的に上がりました。

Web担当者は、何らかの表示速度改善策を求められている、というのが現状です。

弊社では、メイン事業であるコンテンツマーケティング以外にも、

コンシューマー様向けに、いくつか事業を展開しており、

その中で、「メールで送れるグリーティングカード」のサービスを運営しております。

アニメーションGIFやFLASHなど、重くなる要因が多いサイトで、

いかにして、サイトを快適に表示させているのか、

その秘訣のうちのひとつを伝授いたしますね。
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重い画像をどう扱うのか。

ひとつのポイントは、画像を外部ストレージに置くことです。

外部ストレージといっても、無数にあるので迷ってしまいますよね。

私からは、実質容量無制限であること、コストパフォーマンス、

この2点で優れているAmazon S3をおすすめします。

初期費用もありませんので、まずは、試してみられるのはいかがでしょうか。

さて、さあ始めてみようというときに、

マニュアルやサポート窓口が充実していないのが痛いところ。

海外のサービスにありがちですね。

外部の使い方紹介サイトなども多くはないので、

今すぐ始められるように、1分で分かるようまとめてみました。

Amazon S3用の無料プラグインなども多数ありますが、

「S3 Management Console」が使い勝手が良いので、

ぜひ、そちらにチャレンジしてみてください。


1 アカウントの準備
アマゾン ウェブ サービス(AWS)のアカウントを取得しましょう。

https://aws.amazon.com/jp/register-flow/

もちろん日本語に対応しているので、簡単に登録できます。

すぐに課金されることはありませんが、クレジットカードが必要です。


2 AWSにサインアップ
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AWS :https://aws.amazon.com/jp/

メニューから、S3を選択します。


3 バケットを作成
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バケットは、画像データなどの保存先と考えていただければいいと思います。

命名は、以下の通り、
『IPアドレスは使用不可』
『3文字以上63文字以下で、半角英数字と-(ハイフン)が使用可』
『ピリオドで区切る(ピリオドを2つ連続しない、ハイフン・ピリオドで始めない・終わらない)』
Rules for Bucket Namingに即していれば、任意に作成可能です。


4 フォルダを作成
a3.jpg

画像を入れるフォルダを作成します。

「img」など、何でも分かりやすいもので、問題ありません。


5 画像をアップロード
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それでは、画像をアップロードしましょう。

アップロードを押すと、ポップアップが出てきますので、

「ファイルを追加する」から、アップロードする画像を指定します。
 
ここで「アップロードの開始」を押したくなりますが、

焦らず、「詳細の設定」を開いて、

「アクセス許可の設定」と「メタデータの設定」をすることをお忘れなく。

▼詳細の設定を開く
a5.jpg

▼アクセス許可の設定を開く
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▼アクセス許可の設定
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デフォルトのままでは、アップロードした画像が、サイト訪問者から見られません。

「さらにアクセス許可を追加する」をクリックし、

被付与者は「全員」を選択し、「開く/ダウンロード」にチェックを入れると、

サイトを訪れた方が、画像を見られるようになります。

▼メタデータの設定
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メタデータの設定では、いろんなことができます。

アップロードするファイルのタイプを指定すると良いでしょう。

「その他のメタデータを追加する」をクリックし、

キーでContent-Typeを選択し、

値はプルダウンで選択するか、候補になければ入力します。

また、キャッシュの長さもここで設定できます。

Amazon S3のキャッシュはデフォルトで24時間となっていますので、

更新が頻繁に発生する場合は短く(またはno-cache)に設定し、

ほとんど更新されない場合は、長めに設定すると良いです。

「その他のメタデータを追加する」をクリックし、

キーでCache-Controlを選択し、値を入力するだけです。

アップロードの準備が完了したら、「アップロードの開始」をクリックすればok。

URLは、

「http://作成したバケット.s3.amazonaws.com/フォルダ名/画像ファイル名」となります。

自分の保有するドメインを利用したい場合は、別途DNSの設定を行ってください。


せっかく画像お話をしているので、最後にもうワンポイント。

画像形式の使い分けも重要です。

漠然と、GIF画像を用いるとサーバ応答速度が速くなるから、

GIF画像を使うのが良い、と考えられている方は意外と多いようです。

GIF形式は、単色のアイコンや面積の少ない画像に向いています。

大きいサイズのメインビジュアルやバナーなどをGIF形式にしてしまうと、

反対に重くなるという逆転現象が起きるので注意が必要です。

それぞれの画像に合った形式を使い分けましょう。


以上、いかがでしたか。これならできそう!と思っていただけたはずです。

今回は、画像を、コストパフォーマンスに優れたAmazon S3に置くことで、

安価にサイトの表示速度改善に繋げられる、といったお話をさせていただきました。

さらに表示速度を高めるには、Amazon CloudFrontなどの、

コンテンツ配信ウェブサービスとの組み合わせも有効です。

サイトの表示速度が改善されると、ユーザビリティが高まるのはもちろんのこと、

Googleの検索結果の順位付けにも関連してきます。


また、GoogleDevelopers(開発者向けサイト)によると、

Googleでは、ブラウザのキャッシュを活用するよう呼びかけています。

Amazon S3に登録すると、標準でキャッシュを活用するような設定になるので、

簡単に高評価に繋げることができるのです。


ぜひ、今回の「1分で分かるAmazon S3の使い方」を参考にしていただき、

Googleの検索で上位になるページを作ってください。


次の機会に、Googleに好かれるサイト作りのお話を、

もっと詳しくさせていただきますね。

ぜひお楽しみに。

2016年02月22日

営業電話を即時に見分けて、他業務の効率をアップする3つのポイント

こんにちは。多賀谷です。

今回は、Webマーケティングの話から少し離れて、

日常の業務効率アップに役に立つ小ワザを、お届けします。


毎日山のようにかかってくる営業電話を減らしたいと

思ったことはありませんか?

こちらの記事をお読みいただくと、

営業電話を即時に見分け、ベストな応対ができるようになり、

毎日の電話応対から開放されます。
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受付専門の方がいらっしゃる会社は別として、

鳴る度に作業が中断され、1回1回に時間をとられる営業電話は、

毎日それなりに業務効率が落ちてしまい、

電話応対を担当される方の、悩みどころですよね。


私は電話応対の業務を受け持っており、

初めの頃は一日何十件もかかってきたものですが、

徐々に数が減っていき、今では一日に数件程度になりました。

どのように対応していくと、単純明快に電話が済み、

さらには再コールを防ぐことができるのか。

実際に、営業電話の数を減らしていった経験から、ご紹介しますね。


まずは、営業電話なのかどうなのか、見分けがつかないという方向けに、

営業電話の見分け方のコツを挙げていきます。
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◎前置きが長い

まず、第一声で、「○○グループの委託を受けて」「○○の代理店で」などと述べ、

大手企業の名前を強調してくるパターンがあります。

電話を受け慣れていない方には、「何かすごそう。聞かなくてはいけない話かも。」

と思われる方もいらっしゃるでしょうね。

ここで、要注意。営業電話の可能性は限りなく高いです。

大手企業との関係性を匂わせてくるのは、もちろん売りたいものがあるからです。

◎役職名宛にかけてくる

次に、「部長さんいる?」などと、親しげな呼び方を使ってくるケースもあります。

親しいのなら、なぜ名前を知らないのか。

これは、相手を油断させて、電話を繋いでもらいやすくしているのです。

営業電話とみて間違いないですね。

◎関係性を強調してくる

また、関係があるように見せかける、知り合いを装うというのも、

営業電話のひとつのパターンとしてあります。

キーワードは、

「以前お電話でお話した」、「先日お伺い(お打ち合わせ)した」、

「またお電話させていただくお約束をしていた」、などです。

◎やたらと高揚している、反対に妙に事務的

さらに、声の調子でも探ることができます。

「不自然に抑揚がある」、「音声が割れるほど声が大きい」

反対に「コールセンターのような口調」は、

営業電話に多い話し方です。

◎フリーダイヤル、海外(通知不可能など)、携帯からのコール

余裕が出てきたら、ナンバーディスプレイにも目を向けてみましょう。

最近では、フリーダイヤルやPHS(070-××-××)からのテレコールも多いです。

電話に出る前に、当たりをつけることができますので、

参考のひとつにしてください。


営業電話にありがちな特徴、把握できましたか。

「これは営業電話だな」と、即時に察知できるようになりましょう。

それでは本題の、営業電話対応のポイントです!


1 まず用件を聞く、サービスの内容を簡潔に聞く

先輩や上司から、「営業電話がかかってきたら、

『いない(不在にしている)』と答えて断わるように、

と教わった方は、多いのではないでしょうか。

営業マンもプロですから、いないと言われたからといって、

それで引き下がるような人は、まずいません。

間違いなく、「何時に戻るのか」と聞かれるでしょう。

あなたがもし「分からない」「今日は戻らない」と答えたなら、

「明日はいるのか」「いつならいるのか」と、延々と在席時間を聞かれるはずです。

そのやりとりって、非常に時間の無駄だと思いませんか。

しかも、在席時間を教えてしまったら、

当然のことながら、その営業パーソンは、その日時にまた電話をかけてきます。


ではどうすればいいのか。

営業マンに、次回コールのきっかけを与えないようにすればいいのです。

まずは、「恐れ入りますが」と切り出して、電話の用件を聞きましょう。

相手に質問をすると、会話の主導権を握ることができます。

そのままの流れで、セールスの全容を聞いてしまってください。

場合によっては、自分が、その営業マンが売りたいサービスの、

担当者のふりをしてしまうのもありです。


2 名乗らない、ましてや管理職や役員の名前など絶対に教えない

営業電話をかける側の鉄則で、担当者の名前を聞き出すというのがあります。

担当者名を自然に聞き出す文句は、例えば次のようなもの。

「私は○○(営業マン)と申します。お電話口の方のお名前伺えますか。」

「次回お電話させていただく際に失礼の無いように、お聞きしておきたいのですが、

○○(営業マンが売りたいサービス)のご担当者様は、何とおっしゃるのですか。」

そう聞かれると、つい名乗らなくてはいけない気になりませんか?

ここで名乗ったり、担当者名を教えてしまうと、

次回は、名指しで営業電話がかかってきてしまいます。


3 リスト化する

会話の最後には、営業電話をかけてきた方の、会社名と名前を確認しましょう。

「ご案内ありがとうございます。検討し、機会があればこちらから連絡します。」

と切り上げ、連絡先を聞いておきます。

まずは、内容を上席などに報告し、必要なものと必要でないものを切り分けましょう。

そして、不要なものをリスト化しておくと、さらに効果を高めることができます。

リスト作成に懲りすぎて、時間をかけても本末転倒なので、

自分が分かる程度のものでOKです。

前述の方法で、営業電話だと見分けたら、ささっとリストを検索してください。
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毎日かかってくる電話について整理すると、

同じ会社が、何度もかけてきていることが分かるはずです。

以前電話を受けていたことが先に分かれば、

再度同じ案内を聞く時間をカットできます。

さらに、具体的なキーワードは、粘り強い営業マンに対しても効果てきめんです。

「この前ご紹介いただいた○○の件でしたら、検討しましたが、弊社では必要なさそうです。」

「○○のご案内でしたら、以前○○さんからいただいています。」

などと、電話をかけてきた営業マンが売りたいサービス名や、同じ会社の人の名前

を挙げれば、相手はそれ以上何も言えなくなり、すぐに引き下がります。


さて、実務経験から導き出した、

営業電話の見分け方と、そのベストな応対法はいかがでしたか。

仕事の電話を受けるのが得意、という方はあまり多くないと思います。

ましてや新人の方などは、1コール1コールに右往左往していることでしょう。

会社の窓口として電話を受けるわけですから、緊張しますよね。

あまり難しく考えず、まずは実践してみてください。


営業電話を見分けられるようになると、

電話を掛ける側にとっても、受ける側にとっても、無益なやりとりがカットできます。

さらに、今回お伝えした方法を活用していただければ、

お互いメリットの無い再コールを防げるようになります。

このワンツーステップを好循環させていくと、

徐々にかかってくる電話が減るのを実感するはずです。

今まで、無駄なやりとりに要していた時間を、

他の業務の時間に当てられるようになり、業務効率化間違いなしです。

【営業マン必読】IMAPの設定で効率化、複数デバイス時代のメール術

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PCの小型化とインターネット回線速度の向上により

営業マンの働き方が変わってきています。


例えば、見積書や提案書は社内のPCで書き、

タブレットPCを用いお客様先でデモンストレーションを行う、

電車の中ではスマートフォンでメールをチェックするなど、

都合に合わせ複数のデバイスで業務を行っている営業マンは多いと思います。

ところが、複数デバイスにしたことが原因で

情報の処理が煩雑になってしまうことがあります。

特にメールの管理には注意が必要です。


ノートPCでは既読になっていたメールが

スマートフォンだと未読のまま、

タブレットPCで削除したスパムメールが、

ノートPCだと残ったままなど、

それぞれの端末ごとにメールのステータスが

バラバラになってはいないでしょうか。


それは恐らくメールの設定が原因でしょう。

あなたが売れる営業マンになりたいのであれば、すぐに見直すべきです。


メールは営業マンにとって、非常に便利なツールです。

電話と違い、好きなときに送れて、

好きなときに読んでもらえるという利点があります。


また、FAXと違い共有する、電子データとして残す、

検索するといったことが自由自在です。

どれだけSNSやチャットアプリなどが普及していても、

電話に続く重要な通信手段の一つであることはかわりありません。


営業マンがメール業務を効率化すれば

お客様とのコミュニケーションが円滑になり、

信頼関係を築くことができるようになります。

対応に漏れがなくなり

余計なトラブルや不信も未然に防ぐことになるのです。


複数デバイスでメール業務が煩雑になる原因はPOPプロトコルにある


それでは、ノートPC、タブレットPC、スマートフォンと、

デバイスごとにメールのステータスが

バラバラになってしまうのはなぜでしょうか。

それはPOP(Post Office Protocol)というプロトコル(通信方法)にあります。


POPは、メールサーバ上のメールを閲覧するための、

最も一般的なプロトコルです。

現在のバージョンが3ですので、POP3とも呼ばれます。


POPではメールを閲覧する端末が

メールサーバからメールデータをダウンロードしています。

メールは端末側に保存されますので、

メールの削除やフォルダ移動、タグ付けといった情報は

複数のデバイスでは共有されないのです。


つまり、POPではノートPC、タブレットPC、スマートフォン、

それぞれにメールをダウンロードしていたことが原因で

メール管理が煩雑になってしまっているのです。


IMAPプロトコルで集中管理すれば一気に効率化される


ではどうすればよいのかというと

メールの受信方法をすべて、

IMAP(Internet Mail Access Protocol)という

プロトコルに変えるべきです


IMAPはPOPと違い、

メールサーバ上のメールデータにアクセスし

操作するためのプロトコルです。

ノートPC、タブレットPC、スマートフォンは、

すべて同じメールを閲覧し、操作しているので、

メールの削除やフォルダ移動、タグ付けといった情報は

複数端末で共有することができるのです。


IMAPの設定方法はこちらをチェック


IMAPの設定は簡単です。

以下に、主要なメーラーの設定方法をご紹介しますので

ぜひやってみてください。

iPhone
https://www.speever.jp/vzmanual/mail/iphone_imap.html

Android
http://support.eonet.jp/setup/mail/imap/mobile/android42_setup_imap.html

Thunderbird
http://qa.nifty.com/cs/catalog/faq_nqa/qid_14114/1.htm

Windows Live メール
http://qa.nifty.com/cs/catalog/faq_nqa/qid_14113/1.htm?mm_mail

※一部IMAPに対応してないメールサーバもあります。

 もし設定がうまくいかない場合は問い合わせてみるとよいでしょう。


まとめ


私は少なくとも毎日300通以上のメールを受信しています。

お客様からのメール、社内のメンバーからのメールはもちろん、

メールマガジンや、スパムメールまで、たくさんのメールをいただいています。


それらのメールを滞りなく処理できるのは

IMAPという通信プロトコルのおかげです。

移動中や打ち合わせの合間に、

タブレットPCやスマートフォンでメールが処理できるように

あらかじめ設定をしているからです。

営業マンはスピードが命です。

レスポンスが早い営業マンはそれだけで武器になります。

お客様から「自分の為に頑張っている」と思ってもらえ

結果として売り上げにつながります。


もちろんお客様に対してだけではありません、

上司からの指示、部下からの確認など、

素早く反応をすることで、組織全体の活性化にもつながります。

この記事を読まれた方はぜひ、IMAPの設定をしてみてください。

あなたの業務は間違いなく効率化されるでしょう。

2016年02月18日

一歩先のWeb担当者は知っている。「今」サイトを見ているのは「誰」なのか?アクセス解析×メールでマーケティングを制す

こんにちは。

コンテンツマーケティングという言葉ができる前から、

コンテンツで10,000媒体以上を活性化してきた、

ネットシーズのマーケティング担当多賀谷です。


自分のサイトがどのくらい見られているかを計測するためには、

通常PV(ページビュー)やUUなどのアクセス指標が用いられます。

その計測データをもとに、UI・デザインの改修やコンテンツの拡充など、

サイト運営に生かすというのは、Web担当の常識です。

いえ、常識でした、と言った方がいいかもしれません。

単にPVを計るだけでは、できることに限りがありますし、

PVしか測らないのでは、もったいないのです。

いま、進んでいるサイト管理者は、技術の進歩とともに、

もっとすごいことをやっているんです…。


前回までの記事では、セグメント配信などを中心に、

メールマーケティングがいかに優れているかを書いてきました。

賢明なる読者の方は、その中で、

サイト訪問者の、サイト上での動きを追う、

という話が何度か出てきたことを覚えていると思います。

もしかすると、「えっ、そんなことできるの?」

と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、セグメント配信を他のツールと結びつけることで、

あなたのマーケティングをどのように強化していくかを書いていきたいと思います。

あなたがWebやアプリを制作される方であれば、

それらの知識を活かすことは今後必須になってくるでしょうし、

どれもサービスの活性化に結びつくことまちがいなしです。


タグを埋め込むことで、ユーザのWeb上での動きを

追跡するサービスは、すでに多数あります。

例えば、サイバーエリアリサーチ社が運営している、どこどこJPというサービスでは、

アクセス元のIPアドレスを集計し、アクセスした人がどの地域の人なのか、

会社であれば、会社名までも、かなりの精度で検出することができます。
search.jpg


これらは、IPアドレスやcookieなどの分析により、

今、「誰が」訪れているかを割り出します。

例えば、

●同じ商品・サービスを何度も見ているけれど、

 結局購入していない方が、類似商品・サービスを見に来ている。

●お問い合わせページを見ていたけれど、

 実際には問い合わせをしてきていない方が、価格ページを見ている。

なんてことも分析できてしまいます。


前者でしたら、もしかしたら一番欲しい商品や、

検討中のサービスですと、予算が足りないのかもしれません。

後者でしたら、何か気になる点があったけれども、

売り込まれてしまうのは嫌だな、とちゅうちょしたのか、

フォームに入力している途中で、

面倒になってしまったのかもしれませんね。

どちらもコンタクトをとるいいタイミングです。


さらに、最近では、さらにCRMなどとの組み合わせにより、

その人が「どこの誰」であるか、であったり、

「自社、自商品・サービスとの関係性」までもが分かるという

ところまで進化しているのです。

弊社では、年始の施策として、

今までお付き合いのある方にくじ付きの年賀状をメールでお送りし、

サイトに来た方を判定し、ロイヤリティの高いお客様に対しては、

当たりの確率を上げるという試みを試し、

好評をいただきました。


このように、「どこの誰」か、や「何をしにきているか」をフックにして、

サイトやサービスごとに、いろいろな施策が立てられます。

例えば、ページを見ている途中で、ポップアップで広告を出したり、

テレコールやサポートコールをしたりなどが考えられますが、

メール、特に「ステップメール」との組み合わせも非常に有効です。
st.jpg


ステップメールとは、その名のとおり、

一通ではなく、複数のメールを段階的に送っていく手法のことです。

その中で個別のストーリー作りをすることで、

長い間時間をかけて、購買の意欲を徐々に高めていったり、

お客さんになるまで成長させていったりすることが可能です。

SPAMになってしまうリスクが高まる、一斉配信で情報垂れ流しをするのではなく、

反応や行動を分析することにより、

お客様の気持ちや次の行動を予測して、またメールを送る。

メールマガジンよりも、個別の接客に近いと言えます。
comu.jpg


メールは今まで、どちらかというと、一方的に送るだけの

一方向のツールとして利用されてきました。

しかし、これからのメールは、送り手側の一方的なものではなく、

受け手の反応とキャッチボールをし、

そして企業やサービスをより良く思ってもらう、

コミュニケーションツール活用していくべきです。

アクセス解析とメールを組み合わせれば、

マーケティングを制することができます。

今まで、同一のメールを、一斉配信することが多かった方は、

ぜひ挑戦してみてください。

お客様との関係性が高まったり、あなたが運営するサービスに

対する好感度はもっと増えるはずです。

サービスの好感度を上げることは、

お客様のライフ・タイム・バリュー(顧客生涯価値)を上げることに

直結しますので、ぜひやってみてくださいね。

2016年02月15日

【行動心理学を活用】売れる営業マンのテクニック お客様の隠されたアラートに気づく4つの方法

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行動心理学とは、人間の行動ルールから内面を理解する学問です。

行動心理学を学ぶことで、しぐさや癖、態度などの

表面に現れる部分から、相手の本心をつかむきっかけになります。


特に営業マンであれば、行動心理学を理解し、

お客様のしぐさをそれとなくチェックすることで、

密度の濃いコミュニケーションをとることができます。


行動心理学を理解することは営業マンへの近道です。

具体的には行動心理学を知ることで、

次のような成功スパイラルを起こせます。

①お客様と親しくなれる

②潜在的な課題を汲みとることができる

③ニーズに沿った提案ができる

④受注につながる


逆に行動心理学を理解していない営業マンは、非常に損をしています。

成功スパイラルが次のような失敗スパイラルに変わります。


①お客様に嫌われる

②情報を与えてもらえない

③的はずれな提案をしてしまう

④失注につながる


私は行動心理士の資格をもちつつ営業活動を行っていますが、

逆に営業をうけることもあります。

すぐれた営業の方ともお会いすることは多いですが、

失礼ながら売れていないだろうと感じてしまう営業の方とも

たくさんお会いしました。


特に売れていないだろうと感じてしまう営業の方には

共通点があります。

それは、「相手が飽きているにも関わらずしゃべり続けている」という点です。


例えご紹介いただく商品やサービスは優れていたとしても、

コミュニケーションの部分でマイナスを感じてしまうと、

商品やサービスそのものにもネガティブな印象を受けてしまうのです。


今回は、そんな失敗をさけるための、

チェックすべきポイントを4つご紹介します。




ほおやまぶた、ネクタイをさわっていないか


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自分自身の顔や周辺にあるものにふれるのは「なだめ行動」といわれ、

自分が感じているストレスや不安をなだめるための手段です。

その為、あなたが話している時に、

お客様が、ほおやまぶたまたはネクタイに触れたりした場合は要注意です。

もしかしたら「その商品はいいから別の商品を知りたい」と思っているかもしれません。


ボールペンなど手元にあるものをいじっていないか


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あなたが話している途中、

お客様は手元にあるボールペンをカチカチと押す、

ノートをペラペラとめくるといった行動をすることがあると思います。

それも「なだめ行動」の一つです。

お客様は話していることと違うことを考えているかもしれません。

早めに話題を変えて、様子をうかがってみましょう。



資料を自分だけが見えるようにしていないか


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手渡した資料を開き、自分だけが見えるようにしているお客様は、

自分のペースで話を進めたがっている傾向にあります。

あなたがいくら説明したとしても、

結果として飽きられてしまいます。

その場合は、「どういった点に興味があるのか」を先に聞くほうが良いでしょう。




後ろのめりに座っていないか


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背もたれに寄りかかりながら、

リラックスした様子であなたの話を聞いているお客様は要注意です。

次の2つの可能性が考えられるからです。

① 緊張感がない:暇つぶしに話を聞いている可能性

② あなたの話に賛成していない:違うことを考えている可能性


商品の説明を続けるよりも、今現在の興味はどのような点にあるのかを、

一度聞いてみると良いでしょう。




まとめ


人間は人の話を聞いている時よりも、

自分が話している時の方が気持ち良いものです。

その為、営業マンは相手が飽きているにも関わらず、

話し続けてしまう傾向にあるのです。


行動心理学を理解し、お客様をよく観察すれば

お客様が飽きているタイミングで

「話題を変えよう」「少し質問をはさもう」など、

別のアプローチが取れ、お客様との心の距離が縮まります。


よくいわれることですが、

営業マンは必ずしも社交的なタイプが成功するとは限りません。

内向的で人付き合いが苦手なタイプでも成功することはできます。

なぜなら、営業マンに求められるのは

お客様の悩みやニーズを聞き出せる能力だからです。


この記事に書かれていることを実践することができれば、

お客様とのコミュニケーションの深みが増します。

嫌われてしまうリスクを減らすことができ、

円滑に、ニーズをピンポイントで捉えることが出来るようになるのです。

営業マンであれば、成果は数字となって現れます。

ニーズを捉えていないトンチンカンな営業マンと、

ニーズを捉えることのできる営業マンでは、

営業成績は20%、人によっては数倍変わるのです。


また、営業マンだけではありません。

社会人であれば、ビジネス、プライベートを問わず、

誰でも、コミュニケーションを取る必要があるものです。


今回の記事に書いた行動心理学を活用すれば、

相手の空気を読むことができ、

密度の高いコミュニケーションがとれます。

公私ともに、あなた自身の評価を高めることができるでしょう。

2016年02月10日

セグメント配信でメールマーケティングの勝ち組になろう その2

こんにちは。

大手TV、新聞、雑誌など各種メディア、

メーカー、ECサイトなど数百社をご支援する

ネットシーズマーケティング担当多賀谷です。

前回からお話している、最新メールマーケティング情報、

セグメント配信の具体的な話に入っていきます。

前回の記事はこちら。

セグメント配信でメールマーケティングの勝ち組になろう その1

それでは、顧客層の心理をつかみモチベーションをアップする、

セグメント配信の分かりやすい例を挙げてみましょう。


例えば、あなたのスマホのデータ通信量が、

毎月制限値を超えている場合、

プランアップや追加SIMのキャンペーンメールは、

つい目に留まるはずです。

反対に、一度も使い切ったことがなく、不便を感じていないなら、

きっとそのメールは、ゴミ箱行きでしょう。

例えば、あなたが映画館の会員で、

土日に頻繁に、映画館に足を運ぶ場合、

週末前に届く割引クーポンは、嬉しいでしょう。

反対に、何かの付き合いで会員登録したけれど、

そのとき以来、映画館に行っていないなら、

頻繁に来るクーポンにうんざりしてしまうかもしれません。


セグメントというと、何やら小難しく聞こえますが、

このように、企業やサービス運営側が持っているデータ

(例でいえば、毎月の通信量や来館履歴などのデータ)を、

メールの内容・配信先と関連付ける、というだけなのです。

例の後者には、メールが必要ないかというと、そうではなくて、

また別の機会に、別の内容のメールを考えればいいわけです。
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どんどん例示していくと、

購入や契約をベースとして、

◎商品を購入(サービス契約)した方に、

 購入(契約)後すぐ「購入者(契約者)限定キャンペーン」メール

◎一定期間商品・サービスを購入していない方(や過去顧客)に

 商品・サービスの「使い勝手などのお伺いや類似商品のご案内」メール

など。

ポイントを運用されているようなら、

◎ポイントを頻繁に利用する会員限定で「ポイントアップ」メール

などが考えられます。


一斉配信の前に、特別感を演出する、

◎商品を使いそうな層、サービスに関連する部署限定で

 「新商品・サービスの先行告知」メール

など。

イベントやセミナーを開催されるなら、

◎役職者オンリーもしくは前回セミナー参加者に特別に

「限定セミナーのご案内」メール

◎文面を女性向け・女性の好きそうなデザインのhtmlメールで

 「女性向けイベントのご案内」メール

などもいいでしょう。


最近では、メールマガジンのクリック履歴を見たり、

追跡する技術などもありますから、

それらを有効に使えば、

お客様が興味がある内容を取得することも可能です。

商品やサービスの紹介ばかりではなく、読み物コンテンツとして、

◎よくクリック・閲覧しているキーワード、

興味のあるであろう事柄を盛り込んだメール

などもおすすめです。

いかがでしょうか。

BtoB、BtoC関わらず、様々なシーンを挙げてみましたが、

御社・貴サービスでの、活用イメージは沸きましたでしょうか。
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もちろん、メールを出し分けることで、

そもそもの購買意欲やクリック率、

コンバージョンも上がっていくはずですが、

最終目的は、それだけではないのです。

ともすれば、

「この会社は、自分に関係のないメールばかり送ってくるから、

もう配信停止にしよう。」

となってしまい、コミュニケーションの機会を逃すばかりか、

ひいてはイメージダウンにもなりかねないメールマガジン。


その人に最適な内容・その人にとって価値のある情報を届けることで、

「この会社のメールっていつも面白い。」

「いつも困っているときにメールをくれる。

かゆいところに手が届く、親切なサービスだな。」

と、企業やサービスに好印象を持ってもらう。

メールが埋もれなくなる、優先してチェックしていただくことで、

新たな気付きなども生まれてきます。

つまり、もっと前段階の潜在的な顧客(=将来の見込み顧客)、

としてメールを使って成長させていくわけです。

結果的に、迷惑メールにされにくくなる効果も重要です。

迷惑メールとみなされ、ドメインの評価が下がっていけば、

Google先生にも嫌われてしまいますので…。

(これ、重要です。)
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さて、こちらのシリーズをお読みいただき、

ご自身のサイトやサービスに当てはめて考えていただければ、

準備は完了です。

メール担当者が掲げる目標として、長らく「開封率」がありましたが、

開封はゴールではなく、今やスタートとなりました。

お客様が何を開封したかというクリック履歴や行動履歴には、

宝の山が埋まっています。

ただ一斉メールを送りつづけるのではなく、

送ったあとはどんなテーマがよくクリックされたかや、

誰がクリックしたかをよく吟味・分析すること。

他の行動履歴や属性情報と組み合わせることで、

どんなメールが求められているかが見えてくるのです。


お客様にぴったりのタイミングで、

「あなたにはこれ!」「あなたにはこれ!」

とメールを出し分けることができたら、

メール配信者にとっても、メール受信者にとっても、

どちらもハッピーです。

セグメント配信をものにすることができれば、

メールマーケティングの効果を

10倍にも100倍にも高めることができます。

普段メールを配信されている方は、是非ともトライしてみてください。

2016年02月04日

知らなかったでは済まされない!App Soreからリジェクトされたアプリ事例7選(2015年版)

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App Storeへアプリを公開している企業にとって、

最も脅威となるものは何でしょうか。

恐らくアップル側からの掲載の差止め、

いわゆるリジェクトではないでしょうか。

特にリジェクトされたアプリが、

収益の要となっているようなアプリであればなおのことです。

リジェクトが原因でビジネスの柱がなくなってしまうことになります。

今回はそんな脅威に備えるために、

2015年にApp Storeからリジェクトされた事例を

7つ選んでご紹介します。

この記事を読めば、

なぜApp Storeからリジェクトされるのか、

またiOSのアプリを作るとき・運用するときに何に気をつければいいのか、

という2点を学ぶことができます。

iOSのアプリをリリースされている方、

またはリリースを検討されている方は必読です。


そもそもリジェクトとは

英語だと「reject」、和訳をすると、

要求・申し出などを拒絶する、却下する、拒否(否認)する、

という意味になります。
(出典:http://ejje.weblio.jp/)


リジェクトとはApp Storeだけに使われる言葉ではありません。

GooglePlayやLINEスタンプなど、

第三者のクリエーターが発信するプラットフォーム上でも使われます。

ある一定の基準に沿わないと掲載させない、

掲載していたものを取り締まる行為を指します。

近しい言葉だとBAN(バン)という

ネットスラングもあります。

しかしBANという言葉は

WEBサービスの、

アカウントそのものが止められるというときに使われることが多く

リジェクトとは少し異なるかもしれません。


さて、それでは

2015年にApp Storeからリジェクトされた事例をまとめて紹介します。


モンスターストライク:シリアルコードを配布してリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


モンスターストライク(以下モンスト)といえば、

株式会社ミクシィがリリースしている超人気アプリです。

現在もミクシィの売上の大半を占めています。

モンストは以前から雑誌の付録やリアルイベントの配布物に

シリアルコードを掲載していました。

ユーザは取得したシリアルコードをアプリに入力すると、

特典として、アイテムや限定キャラクターが受け取れるというものです。


しかし、App Storeからはそのようなプロモーションが

規約違反とみなされ、リジェクトされてしまいました。


リア充爆発しろ:テロ行為を連想させリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


“リア充爆発しろ!”という言葉は、

ニコニコ動画などを通じて流行った、

リア充に対する嫉妬を意味するネットスラングです。

個人開発者、上原氏がリリースしたのは

同名のジョークアプリです。

ところが、爆発という言葉や、アプリ内で人間が爆発するという表現が、

テロ行為を連想させてしまうため、

App Storeからリジェクトされてしまいました。

今現在は、リア充絶滅しろ!というタイトルになっています。


嫁放置:ウォール型広告設置によりリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


上原氏と同じく、個人でアプリ制作をしている、

いたのくまんぼうさんがリリースしているアプリです。

リジェクトされた理由は、

ウォール型広告が掲載されていたからです。

ウォール型広告というのは、

アプリ内に設置したボタンをタップすると、

一覧で他のアプリが表示されるという広告手法です。

それがApp Storeの規約に違反しており、リジェクトされました。

現在、アイモバイルやADFULLYなどの広告会社は、

ウォール型広告のサービスの提供を停止しています。


YYC、ハッピーメール:ユーザの投稿が不適切でリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


ミクシィの子会社、株式会社Diverseが運営するYYC。

また渋谷などの繁華街に派手な広告トラックを走らせている

株式会社アイベックのハッピーメール。

共に出会いアプリとしては最大手ともいわれるアプリが

同時にリジェクトされました。

理由は現在も明らかにされておりませんが、

恐らくアプリ内のユーザの投稿に、

アダルトなものがあったからだと言われています。


ECナビ、パカポン、お金ツムツム…etc:23個以上のアプリがリワード広告でリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


8月7日に23個以上ものポイントアプリが

一斉にApp Storeからリジェクトされました。

ポイントアプリとは、アプリ上に広告掲載されている他のアプリを

ダウンロードすることなどでポイントが付与されるアプリです。

たまったポイントはAmazonのギフト券などへ交換できます。

主婦や学生が、空いた時間のお小遣い稼ぎに使っているので、

お小遣いアプリともいわれています。


ポイントアプリに掲載されている広告は

リワード広告といわれています。

リワード広告にアプリを掲載すると、

ダウンロード数が増え、一時的にランキングが上がります。

この手法によるランキングの操作はブーストと言われており、

それが不正にランキングを操作していると判断されたのでしょう。


株式会社Nagisa:累計2000万DL、20本近くあったすべてのアプリがリジェクト

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(出典:http://nagisa-inc.jp/)


前述までのリジェクトされた事例は、

個別のアプリの掲載が差止めされただけです。

修正し、審査が通れば再びApp Storeに並ぶことになります。

実際に最初にご紹介したモンストがリジェクトされた時は、

8時間ほどで再び掲載されました。

しかし、アプリ制作会社、株式会社Nagisaに至っては

デベロッパーアカウント停止、いわゆるBANとなり、

リリースされている全アプリが

App Storeから削除されたのです。


問題となったのは、同社がリリースしていたアプリ、

マンガ無双とマンガ姫といわれています。

その2つのアプリは

App Storeの審査の時だけ、一般作品を読めるアプリになっていました。

しかし、審査通過後には

アダルト漫画も読めるようにしていたそうです。

App Storeから何度かリジェクトされたようなのですが、

リジェクトの度に再審査をうけ、

再びアダルト漫画を配信するといったことを

繰り返していたため、今回の措置に至ったと噂されています。


人気アプリを複数リリースしていた会社だけに、

今後の事業の継続が心配です。


Civil War 1863:歴史的、政治的な理由からリジェクト


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(出典:http://jp.automaton.am)


Civil War 1863は

イギリスのHunted Cow Studios社がリリースしているアプリです。

Civil War 1863がリジェクトされた理由は、

歴史的、政治的な問題からです。

2015年6月17日に

米国サウスカロライナ州でアフリカ系アメリカ人、9名が

殺害された事件がありました。

容疑者であるディラン・ルーフ氏の黒人差別が、

犯行の動機になったと見られています。


Civil War 1863がApp Storeからリジェクトされたのは、

アプリ内のイラストが原因です。

南北戦争で掲げられた、

“南部連合の旗”のイラストが描かれていたからです。

南部連合の旗は、黒人の奴隷制度や差別を

象徴していると判断されたようです。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

どれだけ面白いアプリでも、機能的なアプリでも

リジェクトされてしまっては、制作した意味が無くなってしまいます。

現在、App Storeに掲載されているiOSアプリは

150万個以上といわれています。

審査基準となるガイドラインも

バージョンアップの度に刷新されており

時勢によっても審査結果が変わっています。

リジェクトされないためには、どうしたら良いのか、

何に気をつけたら良いのか、という点は

ガイドラインだけでなく、事例からも読み解く必要があります。

2015年のリジェクトされたアプリを知ることで

iOSのアプリビジネスが成功に近づいたのではないでしょうか。

2016年02月02日

セグメント配信でメールマーケティングの勝ち組になろう その1

こんにちは。

メルマガを効果的に活用し、1億円以上の売上を出す、

ネットシーズマーケティング担当多賀谷です。

前回に続き、メールマーケティングのノウハウをお伝えします!

今回は、今注目されている、

「ターゲティングやセグメント配信」について、詳しい話に入ります。

この記事は、前回の続きなので、

まだお読みでない方は、こちらを先にご覧ください。

2016年のメールマーケティングは「誰にいつ何を送るか」


さて、ビジネスパーソンは、

消費者として、B to C向けのメールマガジンを受け取り、

企業担当者として、B to B向けのメールマガジンを受け取り、

大忙しです。

自分自身に置き換えてみると、ピンとくるはずですが、

前回のメールと何が違うの、という、

内容のない定型コンテンツのメールマガジンや、

明らかに自分の業務・趣味嗜好と関係のないメールマガジンが

頻繁に届くと、ちょっとムッとしてしまいますよね。
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プライベートで、利用サービスの重要な情報を、

メールでやりとりする機会が多い方、

仕事で、メールを使った業務が多い方は、なおさらだと思います。


一度、自分の送っているメールマガジンを客観的に見て、

このメールを受け取って喜ぶ人がいるのか、

ということを振り返ってみませんか?

社内で、この部署の情報もあの部署の情報も、

盛り込まなくてはいけない、といったしがらみもあるでしょう。

自分としては、いい情報を届けているつもりかもしれません。

もしかすると、業務的に慢性化して、

機械的に作成している可能性もありますね。

意外と、ユーザ目線に立つことが、できていないかもしれません…。


そこで始めるべきなのが、「セグメント」配信です。

「セグメント」とは、少し聞き慣れないワードかもしれませんが、

ターゲットを絞り込むことを指します。

メールマーケティングにおけるセグメントとは、メール配信先の、

「属性情報」や「行動履歴」を絞り込むことです。
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前回、「顧客の行動をトリガーとした」配信が注目されている、

という話をしました。

それは前述の、「行動履歴」にあたるわけです。

メールとは違いますが、とにかく分かりやすい例で言えば、

「Amazonのおすすめ商品」や「YouTubeのおすすめ動画」、

「電子書籍の購入書籍続編発売お知らせ」のようなもの。


「じゃあうちではどうすればいいの?」と思われますよね。

まず、購買やサービス利用・契約などは、

いずれの企業・サービスでも、最優位の項目と言えます。
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その他は、リアルの行動、

例えば、「イベントやセミナーへの参加」や「出展した展示会への来場」など。

そして、WEB上の行動、

例えば、

「ウェブページ」や「前回配信メール」の閲覧履歴など。

この2つに分けて考えると、分かりやすいと思います。


属性情報や行動履歴でセグメントしたターゲットに、

メールを配信することにより、

より個人の趣向に合わせることができるようになります。

一方的なメルマガは、スパムと思われてしまうこともありますが、

興味がある内容にパーソナライズされたメールは、

好感を持たれる事が多く、

お客様とのエンゲージを高めることができます。

その結果、メールの開封率を上げたり、

解約率を下げたりする効果がありますので、

ぜひとも活用してくださいね。

次回は、様々な具体例などを織り交ぜた、

より実践的なお話にする予定です。

Photoshopで食べ物の色味を鮮やかに!料理写真を美味しく加工する2大ポイント

レシピや料理を紹介する時に最も重要なのは、
いかに「美味しそう」と感じさせる写真を撮影できるか
ではないだろうか。
レシピを紹介しているサイト内においても、人気なものは
完成写真がどれも「美味しそう」と思えるものばかり。
それくらい、料理の写真は大切といえる。

ということで、
今回は料理写真を美味しく加工する方法を2つ紹介しようと思う。
撮影だと技術や経験を要するが、加工については
誰でもすぐに実践できるので、試してみて欲しい。


1.コントラストをはっきりと

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上の写真は『焼きバナナのクルミ和え』というレシピ写真。
だが、全体的に霞んでいて「美味しそう」とは思えないだろう。
コントラストが不足していて鮮やかさが無いとこんな写真になる。

この写真に色味を取り戻すのに使用する機能は「レベル補正」。
※レベル補正については公式HP(https://helpx.adobe.com/jp/photoshop/kb/224452.html)に詳しい説明があるので参考にして欲しい。


上部のメニューからレベル補正を選択すると、
以下の画面が現れる。

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黒い山の形をしたものは「ヒストグラム」と呼ばれるピクセル分布図で、図の下にある三角のスライダを動かすことで画像の補正が行える。

今回のような霞がかった写真は、図のような山のグラフになることが多い。この場合は、両端の三角スライダを山のふもとまで持って行くだけで良い。コントラストが上がり、明るくはっきりとした画像になるのだ。

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そうすると写真全体が明るく、
色味も鮮やかになったのがわかるだろう。
これだけでも充分「美味しさ」が表現できるので、
霞んでる…と感じたらこの機能を使うのをおすすめする。

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2.色味を調整して食欲そそる印象に

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この鍋の写真、さっきの写真のように霞んでいるわけではないが、やはり「美味しそう」とは思えない。その原因は色味だと考えられる。
料理の写真は暖色系の方が食欲をそそられるが、この写真は鍋なのに「冷たい」印象を受ける。寒色系の色味が強いのだ。


この問題を解決するには
「カラーバランス」という機能を用いるのが良い。

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表示されている色の名前の方に三角スライダを持って行くと、
その色味が強調される。
この写真の場合はレッドとイエローを強調させるといいので、
写真を確認しながら三角スライダをレッドとイエローに持っていく。

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さて、元の画像と比較してみると、
鍋の温度が感じられる写真に。

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↑元画像
↓加工画像

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人参もより赤味が増して、食欲を掻き立てられる料理になったではないだろうか。
余談だが、これに簡単な湯気を足せばより「美味しそう」な写真になるのでやってみてもいいかもしれない。



紹介した二つの機能はそんなに難しいものではないが、この二つだけで写真の見映えが劇的に変化するのがお分かりいただけただろうか。機材や環境がなくても「美味しそう」な写真は簡単に作れるので、レシピを紹介したい!自分の店を広めたい!けれど、撮影に自信がない…と思っている方は、この2つの方法だけでも試してみては?