2016年02月10日
セグメント配信でメールマーケティングの勝ち組になろう その2
こんにちは。
大手TV、新聞、雑誌など各種メディア、
メーカー、ECサイトなど数百社をご支援する
ネットシーズマーケティング担当多賀谷です。
前回からお話している、最新メールマーケティング情報、
セグメント配信の具体的な話に入っていきます。
前回の記事はこちら。
セグメント配信でメールマーケティングの勝ち組になろう その1
それでは、顧客層の心理をつかみモチベーションをアップする、
セグメント配信の分かりやすい例を挙げてみましょう。
例えば、あなたのスマホのデータ通信量が、
毎月制限値を超えている場合、
プランアップや追加SIMのキャンペーンメールは、
つい目に留まるはずです。
反対に、一度も使い切ったことがなく、不便を感じていないなら、
きっとそのメールは、ゴミ箱行きでしょう。
例えば、あなたが映画館の会員で、
土日に頻繁に、映画館に足を運ぶ場合、
週末前に届く割引クーポンは、嬉しいでしょう。
反対に、何かの付き合いで会員登録したけれど、
そのとき以来、映画館に行っていないなら、
頻繁に来るクーポンにうんざりしてしまうかもしれません。
セグメントというと、何やら小難しく聞こえますが、
このように、企業やサービス運営側が持っているデータ
(例でいえば、毎月の通信量や来館履歴などのデータ)を、
メールの内容・配信先と関連付ける、というだけなのです。
例の後者には、メールが必要ないかというと、そうではなくて、
また別の機会に、別の内容のメールを考えればいいわけです。
どんどん例示していくと、
購入や契約をベースとして、
◎商品を購入(サービス契約)した方に、
購入(契約)後すぐ「購入者(契約者)限定キャンペーン」メール
◎一定期間商品・サービスを購入していない方(や過去顧客)に
商品・サービスの「使い勝手などのお伺いや類似商品のご案内」メール
など。
ポイントを運用されているようなら、
◎ポイントを頻繁に利用する会員限定で「ポイントアップ」メール
などが考えられます。
一斉配信の前に、特別感を演出する、
◎商品を使いそうな層、サービスに関連する部署限定で
「新商品・サービスの先行告知」メール
など。
イベントやセミナーを開催されるなら、
◎役職者オンリーもしくは前回セミナー参加者に特別に
「限定セミナーのご案内」メール
◎文面を女性向け・女性の好きそうなデザインのhtmlメールで
「女性向けイベントのご案内」メール
などもいいでしょう。
最近では、メールマガジンのクリック履歴を見たり、
追跡する技術などもありますから、
それらを有効に使えば、
お客様が興味がある内容を取得することも可能です。
商品やサービスの紹介ばかりではなく、読み物コンテンツとして、
◎よくクリック・閲覧しているキーワード、
興味のあるであろう事柄を盛り込んだメール
などもおすすめです。
いかがでしょうか。
BtoB、BtoC関わらず、様々なシーンを挙げてみましたが、
御社・貴サービスでの、活用イメージは沸きましたでしょうか。
もちろん、メールを出し分けることで、
そもそもの購買意欲やクリック率、
コンバージョンも上がっていくはずですが、
最終目的は、それだけではないのです。
ともすれば、
「この会社は、自分に関係のないメールばかり送ってくるから、
もう配信停止にしよう。」
となってしまい、コミュニケーションの機会を逃すばかりか、
ひいてはイメージダウンにもなりかねないメールマガジン。
その人に最適な内容・その人にとって価値のある情報を届けることで、
「この会社のメールっていつも面白い。」
「いつも困っているときにメールをくれる。
かゆいところに手が届く、親切なサービスだな。」
と、企業やサービスに好印象を持ってもらう。
メールが埋もれなくなる、優先してチェックしていただくことで、
新たな気付きなども生まれてきます。
つまり、もっと前段階の潜在的な顧客(=将来の見込み顧客)、
としてメールを使って成長させていくわけです。
結果的に、迷惑メールにされにくくなる効果も重要です。
迷惑メールとみなされ、ドメインの評価が下がっていけば、
Google先生にも嫌われてしまいますので…。
(これ、重要です。)
さて、こちらのシリーズをお読みいただき、
ご自身のサイトやサービスに当てはめて考えていただければ、
準備は完了です。
メール担当者が掲げる目標として、長らく「開封率」がありましたが、
開封はゴールではなく、今やスタートとなりました。
お客様が何を開封したかというクリック履歴や行動履歴には、
宝の山が埋まっています。
ただ一斉メールを送りつづけるのではなく、
送ったあとはどんなテーマがよくクリックされたかや、
誰がクリックしたかをよく吟味・分析すること。
他の行動履歴や属性情報と組み合わせることで、
どんなメールが求められているかが見えてくるのです。
お客様にぴったりのタイミングで、
「あなたにはこれ!」「あなたにはこれ!」
とメールを出し分けることができたら、
メール配信者にとっても、メール受信者にとっても、
どちらもハッピーです。
セグメント配信をものにすることができれば、
メールマーケティングの効果を
10倍にも100倍にも高めることができます。
普段メールを配信されている方は、是非ともトライしてみてください。
- by 多賀谷真帆
- at 09:01
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