2016年02月04日

知らなかったでは済まされない!App Soreからリジェクトされたアプリ事例7選(2015年版)

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App Storeへアプリを公開している企業にとって、

最も脅威となるものは何でしょうか。

恐らくアップル側からの掲載の差止め、

いわゆるリジェクトではないでしょうか。

特にリジェクトされたアプリが、

収益の要となっているようなアプリであればなおのことです。

リジェクトが原因でビジネスの柱がなくなってしまうことになります。

今回はそんな脅威に備えるために、

2015年にApp Storeからリジェクトされた事例を

7つ選んでご紹介します。

この記事を読めば、

なぜApp Storeからリジェクトされるのか、

またiOSのアプリを作るとき・運用するときに何に気をつければいいのか、

という2点を学ぶことができます。

iOSのアプリをリリースされている方、

またはリリースを検討されている方は必読です。


そもそもリジェクトとは

英語だと「reject」、和訳をすると、

要求・申し出などを拒絶する、却下する、拒否(否認)する、

という意味になります。
(出典:http://ejje.weblio.jp/)


リジェクトとはApp Storeだけに使われる言葉ではありません。

GooglePlayやLINEスタンプなど、

第三者のクリエーターが発信するプラットフォーム上でも使われます。

ある一定の基準に沿わないと掲載させない、

掲載していたものを取り締まる行為を指します。

近しい言葉だとBAN(バン)という

ネットスラングもあります。

しかしBANという言葉は

WEBサービスの、

アカウントそのものが止められるというときに使われることが多く

リジェクトとは少し異なるかもしれません。


さて、それでは

2015年にApp Storeからリジェクトされた事例をまとめて紹介します。


モンスターストライク:シリアルコードを配布してリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


モンスターストライク(以下モンスト)といえば、

株式会社ミクシィがリリースしている超人気アプリです。

現在もミクシィの売上の大半を占めています。

モンストは以前から雑誌の付録やリアルイベントの配布物に

シリアルコードを掲載していました。

ユーザは取得したシリアルコードをアプリに入力すると、

特典として、アイテムや限定キャラクターが受け取れるというものです。


しかし、App Storeからはそのようなプロモーションが

規約違反とみなされ、リジェクトされてしまいました。


リア充爆発しろ:テロ行為を連想させリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


“リア充爆発しろ!”という言葉は、

ニコニコ動画などを通じて流行った、

リア充に対する嫉妬を意味するネットスラングです。

個人開発者、上原氏がリリースしたのは

同名のジョークアプリです。

ところが、爆発という言葉や、アプリ内で人間が爆発するという表現が、

テロ行為を連想させてしまうため、

App Storeからリジェクトされてしまいました。

今現在は、リア充絶滅しろ!というタイトルになっています。


嫁放置:ウォール型広告設置によりリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


上原氏と同じく、個人でアプリ制作をしている、

いたのくまんぼうさんがリリースしているアプリです。

リジェクトされた理由は、

ウォール型広告が掲載されていたからです。

ウォール型広告というのは、

アプリ内に設置したボタンをタップすると、

一覧で他のアプリが表示されるという広告手法です。

それがApp Storeの規約に違反しており、リジェクトされました。

現在、アイモバイルやADFULLYなどの広告会社は、

ウォール型広告のサービスの提供を停止しています。


YYC、ハッピーメール:ユーザの投稿が不適切でリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


ミクシィの子会社、株式会社Diverseが運営するYYC。

また渋谷などの繁華街に派手な広告トラックを走らせている

株式会社アイベックのハッピーメール。

共に出会いアプリとしては最大手ともいわれるアプリが

同時にリジェクトされました。

理由は現在も明らかにされておりませんが、

恐らくアプリ内のユーザの投稿に、

アダルトなものがあったからだと言われています。


ECナビ、パカポン、お金ツムツム…etc:23個以上のアプリがリワード広告でリジェクト


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(出典:https://itunes.apple.com)


8月7日に23個以上ものポイントアプリが

一斉にApp Storeからリジェクトされました。

ポイントアプリとは、アプリ上に広告掲載されている他のアプリを

ダウンロードすることなどでポイントが付与されるアプリです。

たまったポイントはAmazonのギフト券などへ交換できます。

主婦や学生が、空いた時間のお小遣い稼ぎに使っているので、

お小遣いアプリともいわれています。


ポイントアプリに掲載されている広告は

リワード広告といわれています。

リワード広告にアプリを掲載すると、

ダウンロード数が増え、一時的にランキングが上がります。

この手法によるランキングの操作はブーストと言われており、

それが不正にランキングを操作していると判断されたのでしょう。


株式会社Nagisa:累計2000万DL、20本近くあったすべてのアプリがリジェクト

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(出典:http://nagisa-inc.jp/)


前述までのリジェクトされた事例は、

個別のアプリの掲載が差止めされただけです。

修正し、審査が通れば再びApp Storeに並ぶことになります。

実際に最初にご紹介したモンストがリジェクトされた時は、

8時間ほどで再び掲載されました。

しかし、アプリ制作会社、株式会社Nagisaに至っては

デベロッパーアカウント停止、いわゆるBANとなり、

リリースされている全アプリが

App Storeから削除されたのです。


問題となったのは、同社がリリースしていたアプリ、

マンガ無双とマンガ姫といわれています。

その2つのアプリは

App Storeの審査の時だけ、一般作品を読めるアプリになっていました。

しかし、審査通過後には

アダルト漫画も読めるようにしていたそうです。

App Storeから何度かリジェクトされたようなのですが、

リジェクトの度に再審査をうけ、

再びアダルト漫画を配信するといったことを

繰り返していたため、今回の措置に至ったと噂されています。


人気アプリを複数リリースしていた会社だけに、

今後の事業の継続が心配です。


Civil War 1863:歴史的、政治的な理由からリジェクト


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(出典:http://jp.automaton.am)


Civil War 1863は

イギリスのHunted Cow Studios社がリリースしているアプリです。

Civil War 1863がリジェクトされた理由は、

歴史的、政治的な問題からです。

2015年6月17日に

米国サウスカロライナ州でアフリカ系アメリカ人、9名が

殺害された事件がありました。

容疑者であるディラン・ルーフ氏の黒人差別が、

犯行の動機になったと見られています。


Civil War 1863がApp Storeからリジェクトされたのは、

アプリ内のイラストが原因です。

南北戦争で掲げられた、

“南部連合の旗”のイラストが描かれていたからです。

南部連合の旗は、黒人の奴隷制度や差別を

象徴していると判断されたようです。


まとめ

いかがでしたでしょうか。

どれだけ面白いアプリでも、機能的なアプリでも

リジェクトされてしまっては、制作した意味が無くなってしまいます。

現在、App Storeに掲載されているiOSアプリは

150万個以上といわれています。

審査基準となるガイドラインも

バージョンアップの度に刷新されており

時勢によっても審査結果が変わっています。

リジェクトされないためには、どうしたら良いのか、

何に気をつけたら良いのか、という点は

ガイドラインだけでなく、事例からも読み解く必要があります。

2015年のリジェクトされたアプリを知ることで

iOSのアプリビジネスが成功に近づいたのではないでしょうか。

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