2016年03月14日
そのメール、本当にユーザに届いている?受信ボックスに届けるための5つの重要ポイント
こんにちは。
最新Webマーケティングを知って、サービス向上につなげるネットシーズブログ、
今回は多賀谷がメールのお話をさせていただきます。
メールマガジンを一通配信するのに、
どのくらいの費用がかかっているか、考えたことはありますか?
FAXDMや郵送DMと違って無料じゃないの?と思われたかもしれないですね。
メールの配信には、
メールアドレスを獲得するための広告等の費用、
メールコンテンツ(文面・内容)を作成する費用、
サーバ・メール配信サービス等の費用、など、
実は、結構なコストが発生しているのです。
メール配信後の効果測定として、
開封率やクリック率はよく見られています。
多くのコストをかけたメールが、そもそもユーザの元に届いているかどうかまで、
把握されている会社様は少ないのではないでしょうか。
ネットシーズでは、主要なメールプロバイダ・フリーメールのアカウントを取り、
メールを配信するごとに、全てにメールが届いているか、確認しています。
メール到着確認の経験から言うと、
多くのメールは、インターネットサービスプロバイダ(以下、ISP)や
フィルタリングを行う業者から、
スパム(迷惑メール)判定をされてしまっているのです。
大事なお知らせや丹念に制作したメールマガジンも、
迷惑メールボックスに入ってしまえれば、
ユーザから見てもらえなくなってしまいます。
こちらの記事を読んでいただくと、
メールをユーザの受信ボックスに届けるために、必要なポイントを知ることができます。
メールが、ユーザの受信ボックスに正常に届けば、
今までより多くの人に、メールを見てもらえるようになり、
メールからの反応率を上げ、Webへの導線を増やし、
売上アップやサービスの向上につなげることができます。
これからメール配信を始める方や、
今まで、自分のメールがスパムにならないための対策を行っていなかった方は、必見です。
バウンスメール(=エラーメール・リターンメール)処理
ユーザが登録時にメールアドレスを打ち間違える、
ユーザがメールアドレスを変更したのに連絡してくれない、などで、
ユーザに配信したメールがエラーになることがあります。
メールがエラーになったときに、メールサーバから返ってくる通知のことを、
バウンスメール(別名エラーメール、リターンメール)と言います。
バウンスメールに対して、処理を行っていますか?
もしも、バウンスメールに対して何もせず、
エラーになったメールアドレスに配信を続けている場合、非常に危険です。
1 CRMのメール送信機能やメール配信サービスを利用している場合
Sales CloudやKREISELなどのCRMツール、
コンビーズメールやブレインメールなどのメール配信ソフト、などには、
あらかじめエラーメールを処理する機能が付いています。
エラー回数に応じて、自動でメールを停止する設定をしたり、
エラーメール一覧を出力して、エラーになったメールアドレスは配信停止にする、
などの対策が可能です。
2 自分でメールサーバを立てて配信まで行っている場合
自社でメール配信の仕組みを運用しているなら、バウンス処理の組み込みが必要です。
メール配信のシステムやスパムを判定する技術は、日々更新されています。
全てのシステムを把握し、メンテナンスやアップデートを続けるのは困難なため、
Sisimaiなどのオープンソースを活用するのがおすすめです。
SPFレコードの設定
ISPに対して、自分のメールが、
「なりすまし」でないことを伝えるのも、非常に重要です。
利用しているDNSのゾーン情報に、
TXTレコードを追加することで、伝えることができます。
各メールサービスを提供する会社ごとに定められているので、
確認のうえDNSのゾーン情報に追加しましょう。
参考までに、Google Apps利用者の場合は、
以下のURLから確認できます。
https://support.google.com/a/answer/183895
(Google AppsメールサーバのSPF レコード
"v=spf1 include:_spf.google.com ~all")
送信スピードの調節
多くのISPでは、一定時間における配信通数に制限(閾値)を設けています。
悪用防止のため、その値は公開されていませんが、
可能な限りゆっくりと配信するのがベストです。
どうしてもたくさんのメールを送りたい場合は、
複数のIPアドレスを用いたり、メール配信サービスを利用するとよいでしょう。
コンテンツ(内容)を充実させ、配信停止方法を明示する
毎回同じだったり、ユーザをうんざりさせるような内容を頻繁に配信したり、
配信停止方法が煩雑であったりすると、
ユーザに迷惑メール処理をされてしまいます。
メーラやWebメールの受信トレイには、だいたい
「迷惑メール報告をする」というボタンがあると思います。
気軽に押してしまいそうなボタンですが、
このボタンは様々なスパム判定ロジックへつながっており、
ISPをはじめとしたフィルタリングを行う事業者では、この報告を重要視しています。
ISPなどは、ボタンの押された数などを集計し、一定のルールに応じて、
迷惑メールかどうかの判断をくだします。
実際には、送信者名やIPアドレス、メールの内容などを含め、総合的に判断しますが、
短時間に複数の迷惑メールボタンが押されると、
高確率で、あなたの配信したメールは、迷惑メール判定されるようになります。
迷惑メールのガイドラインを読む
迷惑メールと判定するのは、フィルタリングを行う事業者です。
なので、各事業者が出しているメールガイドラインを、読むようにしましょう。
よく利用されているフリーメールについて、リンクをまとめてみましたので、
この機会に一度チェックしてみてください。
Gmail
https://support.google.com/a/answer/81126?hl=ja
Outlook.com(hotmail/Infoseekメールを含む)
http://mail.live.com/mail/policies.aspx
Yahoo!メール
http://info.mail.yahoo.co.jp/guidelines/mail.html
迷惑メールのフィルタには、様々な事象が関連してきます。
迷惑メールと判定されないために、フィルタの指針を知りましょう。
メールを配信するのであれば、今回ご紹介した内容は、
特に大切な事項ですので、ぜひ全ての事項を読んで行ってください。
あなたの配信するメールが迷惑メールになってしまうと、
機会損失であるばかりか、ドメイン自体の評価が下がってしまいます。
迷惑メールにならないための対策を、しっかりと行うことで、
メール配信にかけた費用を有効に活用し、
ユーザとの接点を逃さず、売上やサービスの向上につなげていきましょう。
- by 多賀谷真帆
- at 11:10
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