2016年03月28日
自分でできる!商標を登録して、ブランド力を維持し高めよう
こんにちは。多賀谷です。
今回は、マーケティングとは違った手法で、
あなたのブランド力を高める方法を、ご紹介させていただきます。
どんな方法かというと、「商標登録」です。
商標は、強い権利として法律で守られています。
こちらの記事を読んでいただくと、商標登録申請の理解を深め、
自分で商標登録を申請することができます。
商標登録をすると、どうなるのか。
あなた以外が、同じ名前で同一の商品やサービスを提供できなくなります。
つまり、商標は、あなたの商品やサービスの出所と品質を保証するものであります。
見事登録されれば、
あなたの商品やサービスのブランド力を維持するばかりか、高めることもできるのです。
高いブランド力を保つことで、経営力強化や顧客満足度の向上につながります。
誰でもできるの?
商標登録は、特別な資格が無くても、誰でも(個人または法人)申請ができます。
申請先は?
申請先は、経済産業省の特許庁です。
何を提出するの?
提出するのは、商標登録願で、様式が決まっています。
提出方法は?
書面手続き=紙の書類を提出する方法(郵送可)と、
オンライン手続き=電子申請する方法があります。
紙の書類の場合は、電子化手数料(1,200円+700円×紙の枚数)が発生し、
電子出願には事前準備が必要です。
費用はかかるの?
出願料と登録料がかかります。
出願料は、申請時に、3,400円+8,600円×区分数を支払います。
登録料は、登録が認められてから、定められた期間内に、
10年分の37,600円×区分数(5年ごと21,900円×区分数も可)を支払います。
区分は、商品・役務がまとまった分類のことで、
第1類~45類(+その他)まであります。
(商品・役務については後ほどお話します。)
支払いは、提出方法によって可能な方法が異なり、
商標登録料納付書に特許印紙(郵便局で買えます)を貼って納付する、
口座振替などいくつかあります。
概要をお分かりいただけたかと思いますので、具体的な話に入りましょう。
商品・役務を定める
登録したい商標について、全てがあなたの権利になるわけではなく、
商標を使用して行う商品やサービス(役務と言います)の指定が必要になります。
ひとつの商標に対して、複数の商品や役務を指定するのも可能です。
商品・役務名は、特許庁の定める類似商品・役務審査基準を参照します。
審査基準から指定することも可能ですし、
該当するものがなければ、基準の記載にならって書くこともできます。
https://www.jpo.go.jp/shiryou/kijun/kijun2/pdf/ruiji_kijun10-2016/all.pdf#page=19
この基準を全部みていくと大変なので、
商品・役務名を検索ができるサービスを利用しましょう。
自分の商品やサービスの種類を入れて検索してみてください。
商品・役務名検索
https://www2.j-platpat.inpit.go.jp/SH1/sh1j_search.cgi?TYPE=000&sTime=1459225344995
審査官からの戻しは、指定する商品・役務が明確でない・適切でない、
という理由が多くなっているようです。
何に当たるか全く見当もつかないという方は、
自分と同じ事業をしているところの登録商標を参考にするのが、一番早いと思います。
称呼検索
https://www2.j-platpat.inpit.go.jp/syouko/TM_AREA_B.cgi?1459225443664
商標登録できるか確認する
ありふれたもの、広く一般的な名称とされているものなどは、
商標として登録できません。
出願しても登録にならない商標は、以下のものです。
◎自己と他人の商品・役務(サービス)とを区別することができないもの
◎公共の機関の標章と紛らわしい等公益性に反するもの
◎他人の登録商標や周知・著名商標等と紛らわしいもの
(登録にならない商標は、特許庁サイトより引用)
特に、他人が既に登録しているのに気付かず申請してしまうと、
全てが無駄に終わってしまうので、
前項の検索サービスを活用するなどして、必ず調査してください。
サービスなどのロゴだけでなく、
ネーミングも「標準文字商標」として登録することができます。
専門家でない場合、一発通過は難しいものの、
何かあれば、審査官から、理由書や補正指示が届きますので、
補正可能な内容なら、指示に従ってください。
指示内容についてどう対応すれば分からない場合は、
担当審査官と電話でお話することも可能です。
最後にひとつ注意点があります。
商標登録には、時間がかかるということです。
登録完了までに、おおむね半年~一年ほどみておいた方がいいでしょう。
商標登録は、早いもの勝ちです。
先に使用していたか否ではなく、登録順ですから、
もし、申請してみようかなと考えていただいたなら、
すぐに取り掛かってください。
これから始める事業についても(使用又は使用する予定があるものについて)申請できます。
今回は、あなたの商品やサービスを商標として登録することで、
ブランド力の強化や維持に役立てよう、というお話をさせていただきました。
商標であなたの商品やサービスを守り、価値を保つことができます。
誰かがあなたの商品やサービスと同じ・似た名前で、
同様の商売ができないようにすることで、ブランドを保ち、
顧客をしっかりと離さず、売上や経営の向上につなげていきましょう。
- by 多賀谷真帆
- at 19:01
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