2016年06月20日
時代はCS(顧客満足度)から「NPS」へ。プロモーターを増やし売上を上げる、今注目の指標!
こんにちは。多賀谷です。
今回は、Appleやアメックスなど、欧米で成功する多くの大企業が取り入れる
「NPS」についてご紹介させていただきます。
この記事を読むと良い人
・売上を上げたいマーケター
・ビジネスでサービスを提供している人
・新たな経営指標を取り入れたい経営者
・ビジネスモデル改革をしたい経営企画担当
記事を読むと…
・売上が上がる
・マーケティングの仕組みが分かる
・顧客満足度のリサーチが分かる
・経営力が向上する
・顧客を今までと違った見方で分析できる
あなたの商品・サービスを利用されている顧客は、
あなたの商品・サービスに満足しているのか、
というのは、常にある課題だと思います。
商品・サービスへの満足度を示す「顧客満足度」は、
商品・サービス提供者にとって大切な指針です。
欧米では、「顧客満足度」と並び、「NPS」という指標が活用され、
近年日本でも注目されています。
こちらの記事を読んでいただくと、
「NPS」について知り、今後の売上拡大に生かすことができます。
「NPS」は、「Net Promoter Score(ネットプロモータースコア)」の略で、
提唱者のFred Reichheld氏、Bain & Company、Satmetrix Systemsにより
商標登録されています。
「NPS」は、「企業やサービスを、他の人に薦める可能性」を
10から0までの、11段階で問います
(10に近いほど薦めたいと思い、0に近いほど薦めたいと思わない)。
そして、
9~10は『推奨者』
7~8は『中立者』
0~6は『批判者』
と、3段階で分類します。
(画像:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社より引用)
(画像:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社より引用)
「NPS」の計算方法は、『推奨者』の割合-『批判者』の割合で、
結果は100%~-100%で示されます。
(画像:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社より引用)
極端にいえば、100%なら全て『推奨者』、-100%なら全て『批判者』ということです。
NPSと企業成長に相互関係があることは、
Bain & Companyにより調査されていますので、
100%に近づけるべく、「NPS」を上げていくことで、
あなたのビジネスが向上します。
「NPS」を上げるということは、
あなたの商品・サービスを自分が利用するだけでなく、
周りにまで薦めてもいいとまで思ってくれる
『推奨者』(ファン/プロモーター)を増やすことです。
『推奨者』は、あなたの商品・サービスのファンなので、
自身も、もちろん再利用・購入してくれるでしょう。
さらに、周りに広めてくれるのです。
『推奨者』の紹介は、直接的な売り込みよりも、ずっと効果が出ます。
誰しも、友人や家族、知人に薦められると、
よりポジティブな気持ちで、商品・サービスに向き合うことになるからです。
また、SNSや口コミサイトの発達で、
コンシューマーが発信する場が増えた、という背景も見逃せません。
『推奨者』が、口頭だけでなく、ネットで発信してくれるケースもあるでしょう。
つまり、『推奨者』を増やせば、『推奨者』経由でどんどん広がり、
顧客数・売上が拡大するのです。
さらに、『推奨者』について分析すれば、
あなたも気づいていなかった、
商品・サービスの強み・セールスポイントが分かるかもしれません。
「NPS」を上げるということは、反対に、
他の人には薦めたくないと思う『批判者』を減らすことでもあります。
『批判者』は、単純に商品・サービスに満足しなかったばかりか、
何らかの不満を抱えている層といえます。
友人、家族、知人に対しての直接的、ネット経由での間接的な
ネガティブな意見発信で、
あなたの商品・サービスのブランド力を下げられる危険があります。
さらに、『批判者』について分析すれば、
新規・既存顧客が、『批判者』に回ることのないよう対策を打つことができるでしょう。
さらに、特段あなたの商品・サービスのファンではない『中立者』は、
あなたのブランドを傷つけることはないものの
競合他社になびきやすい層です。
『中立者』を『推奨者』にアップさせことでも、「NPS」が上がります。
例えば、「顧客満足度」は高いのに、「NPS」が低いケースがあります。
なぜサービスに満足しているのに、人には薦めたいと思わないのか。
何らかの分析が必要でしょう。
もしかすると、格安キャンペーンで購入し、
その価格に対するクオリティとしては満足したけれど、
もし定価なら満足できないと考えているのかもしれません。
もしかすると、商品は気に入ったけれど、
サイトが使いづらかったり、
営業社員やサポートチームの対応が良くなかったりしたのかもしれません。
「NPS」を上げるための対策の多くは、
部門を越えての対応が必要となってきます。
市場が成熟してくると、競合とシェアを取り合うことになります。
その中で、過剰な値下げや行き過ぎた営業で顧客を取り合うのでなく、
いかに『推奨者』を大事にし増やしていき、『批判者』を減らしていくのか
というのが、今注目される「NPS」を取り入れた手法です。
こちらの記事を読んでいただくことで、「NPS」について理解いただけたので、
『推奨者』を増やし『批判者』を減らす対策が打てるようになりました。
今後は「NPS」を取り入れ、
売上を上げ、顧客を今までと違った見方で分析し、経営力を向上していくことができます。
これからは、「顧客満足度」だけではなく
「NPS」にも注目してアクションを起こし、あなたのビジネスを発展させましょう。
- by 多賀谷真帆
- at 19:02
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