2017年02月27日
LP制作者必読!WEBデザインに盛り込むべき色彩心理学と色の与える影響
こんにちは、行動心理士の三浦です。
以前、行動心理学の考え方から以下のような記事をかきました。
・【行動心理学を活用】売れる営業マンのテクニック お客様の隠されたアラートに気づく4つの方法
・【行動心理士が見抜く】先輩社員が注意すべき新人の辞めたいサイン4点
今回は、行動ではなく「色」から人に与える影響を、
色彩心理学という学問からご紹介したいと思います。
言うまでもなく、私たちは様々な色に囲まれています。
自然の木々の描く緑色、空の色を反射した水色の海、
アスファルトの灰色、インクの黒色。
そのような色は人間の心に影響を与えています。
ポジティブ、ネガティブ、焦らせる、冷静にさせるなど、
無意識のうちに、人間の心に作用しているのです。
色彩心理学はそれらの色の与える影響を研究し、
関係性を解明するものです。
この記事を読み色彩心理学を理解することで、
ホームページやLPなどのWEBデザインに応用できます。
あなたがユーザに与えたい感情を、色を通じて訴求し
コンバージョンを高めることができます。
さて、それでは主要な色を中心に、
それぞれどのように作用するのかをご紹介します。
赤
出典:https://www.pizza-la.co.jp/活動的、積極的、緊急といった印象を与えます。
興奮させる効果により、セール品の価格の色や、
「今だけ!」などのバナーの色は赤を使っています。
食欲を増進させる効果もありますので
飲食店の店内デザインでも使われています。
リーダーシップをイメージさせる色なので、
アメリカの大統領はここぞというときに、
赤のネクタイを身に着けています。
青
http://www.joyobank.co.jp/
さわやか、誠実さ、涼しげ、知的といった印象を与えます。
信頼性を演出するときに使われる色で、
銀行のコーポレートカラーやニュースサイトなどで
使われています。
また、青色のペンを使って勉強すると、
暗記力を高められるといわれています。
黄色
http://www.fueki.jp/index.html賑やか、かわいい、フレンドリー、ユーモアといった印象を与えます。
子供用品などによく使われている色です。
注意を喚起しやすい色でもありますので、
道路工事の看板などにも使われています。
黒
https://jp.burberry.com/
高級感、威厳、上品という印象を与えます。
ハイブランドや贅沢品のブランドサイト、
また年収800万円以上など、
エグゼクティブ層の転職サイトなどで多用されています。
実際の面積よりも小さく見える、「収縮色」でもありますので、
黒い服を身に着けると痩せて見える効果もあります。
緑
http://www.ja-tokyoaoba.or.jp/
健康、安心、やさしさ、リラックス、ナチュラルといった印象を与えます。
ダイエット商品やサプリメント、
ガーデニング用品やエコ関連のWEBデザインなどで
よく使われている色です。
最近では緑色の「お問合せ」ボタンも増えました。
安心感を与えてクリックをうながすことを狙っています。
昔から、疲れた時には緑色のものを見るといい、
緑色には視力回復効果もある、といわれていました。
高速道路の標識に緑色を採用しているのは、
長距離運転中のドライバーの疲れをいやす効果を
期待しているためだといわれています。
ピンク
http://citizen.jp/xc/special/index.html
女性的、優しい、ロマンチスト、かわいらしさといった印象を与えます。
ピンクは女性を象徴する色、
女性をターゲットにしたWEBデザインで使われます。
またピンクは濃さによって与える印象を変えられます。
ショッキングピンクなどの濃いピンクは、遊びの要素を持ち、
10代向けなど低年齢をターゲットにしたときに使われます。
薄いピンクはやさしさの要素を強く与え、
結婚相談所などのホームページで使われています。
オレンジ
http://www.pedigree.jp/index.aspx
積極的、賑やか、楽しさといった、赤と黄色に近い要素をもっています。
ほぼすべての方に対してポジティブな影響を与えることができるので、
WEBデザインでは重宝される色です。
赤色だときつすぎる、黄色だと柔らかすぎるといったときには
オレンジを使うと良いでしょう。
白
http://fukuda-c.com/
純潔、純真、衛生、誠実さといった印象を与えます。
看護師、薬剤師、調理師の方などが身に着ける白衣は
衛生的な印象を与えています。
WEBデザインでも、病院や薬局などのホームページで
多用されている色です。
また主役の色や写真、ロゴなど
別の要素を引き立てるときに使われます。
いかがでしたでしょうか。
色彩心理学を理解すると、
「食欲をあおりたい」、「楽しい気持ちになってほしい」、
「安心させたい」、「高級感を与えたい」など、
デザインを通じて、ユーザの深層心理に触れることになります。
この記事を読んでいただいたあなたは
より効果的なホームページやLPをデザインすることができるでしょう。
また、WEBデザインに限らず、多くの商業デザインは、
少なからず色の持つ特性を考慮しています。
商品パッケージ、商品ロゴ、キャラクターなど
普段目にする様々なデザインを
色という視点で考えると、新しい発見があるはずです。
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- by 三浦東平
- at 18:12
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