2016年12月28日

VRやARを超えた、MRの技術により未来の世界がすぐそこに!

こんにちは、営業部の三浦です。

今年もあと4日。

年末の慌しさに体調を崩したりしないようにしたいですね。


さて2016年もインターネットやテクノロジーの分野では

いくつかのトレンドがありました。

例えば、AI(人口知能)や、シェアリングエコノミー(共有型経済)、

ブロックチェーン(分散型台帳技術)などを応用した

フィンテック(financial technology)も話題になりました。


その中でも私が個人的に注目していた分野は

VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの、

仮想世界に対するアプローチです。


VRというのはバーチャル(仮想)のものを、

リアリティ(現実)に表現する技術です。

作られた仮想の世界を、まるでその場にいるかのように

リアルに体験することができます。

10月に発売されたPlayStation VRは

記憶に新しいのではないでしょうか。

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(出典:http://nerdist.com/)


そしてARというのは、

現実世界の情報を拡張する技術のことをいいます。

例えばスマートフォンを夜空にかざすと、

画面上に惑星や星座の名前が表示されるスマートフォンアプリ

「星座表」もARの技術を使ったものです。
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(出典:https://play.google.com/)


さて、そんなVRとARの技術ですが、

インターネット大手マイクロソフトは、

新たな概念としてMRを提唱しました。


MRとはMixed Realityの略。

仮想と現実の融合、複合された世界を意味しています。


VRではユーザ本人は仮想世界にのみ存在し、

現実世界とは遮断されます。

またARでは現実世界の情報が拡張されるのみなので

ユーザ自信が仮想世界には入り込みません。


ところがMRの概念では、現実世界と仮想世界が

同時に存在するのです。


例えば部屋の中でヘッドマウントディスプレイを

装着したユーザがいます。
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部屋の中は現実世界、

しかし、ディスプレイ上には仮想テレビやアイコンといった

現実世界では存在しないコンテンツが映し出されます。
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また例えば、ショッピングサイト上で販売されているバイク用品を

部屋に置いてあるバイク本体に試着をさせてみたり、
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部屋の中でマインクラフトを楽しむといったことも、

MRの世界では実現できるのです。
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(出典:https://youtu.be/aThCr0PsyuA)


このユーザが装着しているヘッドマウントディスプレイは

マイクロソフトのHoloLensという製品です。

現在、マイクロソフトはアプリケーション開発のためのSDKを公開しており、

様々なベンダーがHoloLens上で動作するアプリケーションをリリースしています。
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(出典:https://www.microsoft.com)


HoloLensは今年3月に北米で販売され、

ヨーロッパでも10月より販売されています。

日本での発売日は今のところ未定となっていますが、

価格は30~50万円ほどになるのではと噂されています。


価格的に個人が気軽に購入できる製品ではなさそうですが、

来年以降の技術革新や市場規模の拡大により、

MRの世界がより身近なものになることを期待しています。

2016年12月19日

Webサイト運営者が知っておくべき、ユーザビリティをアップする5つの鍵

こんにちは。多賀谷です。

今回は、Webサイトの「ユーザビリティ」を高めて

サイトへのアクセスをアップさせよう

というお話をさせていただきます。

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この記事を読んでいただき、

サイトの「ユーザビリティ」が高まると、

あなたのサイトへのアクセスはよりアップします。


サイト運営に慣れると、つい意識から薄れがちですが、

サイトは、サイト運営者のためのものではなく、

サイト利用者(ユーザ)のためのものです。

当然、サイト運営者は、

ユーザにとってよいサイトを目指すべきです。

では、ユーザにとってよいサイトとは

どんなサイトなのでしょうか。


サイト運営者なら、

「ユーザビリティ」という言葉を一度は耳にしたことがあると思います。

ISO 9241-11では、「ユーザビリティ」は以下のように定義されています

特定の利用状況において、特定のユーザによって、
ある製品が、指定された目標を達成するために用いられる際の、
有効さ、効率、ユーザの満足度の度合い

Webサイトにおける「ユーザビリティ」とは、

サイトを訪れるユーザが、

最短で、手間やストレスなく、目的(商品の購入等)を達成できるか、

といえるでしょう。

とはいえ、いくらユーザ目線で想像を働かせても、

なかなか「ユーザビリティ」の高いサイトを作るのは難しいものです。


具体的なポイントをみていきましょう。

1 ユーザに考えさせないサイト

まず、ユーザにとっていいサイトは、考えなくてよいサイトです。

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考えてしまうサイトとは、例えば、

●どこに何があるのかわからない

●何をどうすればいいのかわからない

●ボタンやリンクを押せるのか・押していいのかわからない・押すのが不安

などが挙げられます。

ユーザが考えれば考えるほど、

サイト離脱率は高まり、再訪率は下がってしまいます。

逆にいえば、ユーザに考えさせないサイトを目指せばいいのです。

具体例としては、

●会社名やサイト名、ページタイトルなどを明記する

これは、ユーザが「今自分がどこのサイトにいるのか」

「サイトの何のページを見ているのか」

を考えなくてもわかるようにするためです。

●リンク可能であることを示す、考えないで押せるボタンにする

これは、ユーザが次のアクションを考えることなく、

自然とサイト上を動くためです。

●ホームボタンを設置する

そもそもユーザを迷わせないようにすべきですが、

もしユーザが迷ったら、一発でホームで戻れる、

ホームボタンも有効です。

●検索ボックスをおいておく

ユーザが意外と利用するのが、検索ボックスです。

検索ボックスであることを、わかりやすくしたうえで

設置しておきましょう。


2 直感的(瞬間的)にわかるサイト

サイト運営者は、細部までこだわり情報を詰め込みます。

そして、情報を詰め込んだサイトがよいサイトと考えます。

ですが、ユーザは、自分にとって必要な情報を得れば満足します。

実はここに、サイト運営者とユーザとの大きなギャップがあるのです。

サイトを隅から隅まで全て読むユーザは、ごくまれです。

むしろユーザにとって、サイトにある大多数の情報はいらないのです。

ですから、ユーザが短時間でほしい情報にたどりつけないと、

サイト離脱率は高まり、再訪率は下がってしまいます。

ユーザにとっては、

ほしい情報を最短で見つけることのできるサイトが、

いいサイトなのです。

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改善の具体例としては、

●不要な情報があふれていないか見直す

●見出しをつけ、流し読みでもざっと理解できるようにする

●画像を活用する

文章の代わりもしくは文章の補強に

画像(写真、グラフや表)を有効活用しましょう。

ただし、あくまで、画像は、

文章の代わりもしくは文章の補強であることが必須です。

芸術性を求められるサイトの場合は別として、

雰囲気をよくするためだけの意味のない画像は、

情報にたどりつきにくくするだけです。

●一般的なサイトとかけ離れたことをしない
 
例えば、個性を出そうとして、リンクの色を青以外にしたとしたら、

ユーザは、その箇所をリンクだと思わないでしょう。

多くのユーザが使い方を熟知している、

ビッグサイトをまねるのもひとつの手です。

構成や操作性が同じようなら、

あなたのサイトも直感的に理解してもらえるでしょう。


3 スクロールをさせないサイト
ユーザビリティ・Webユーザ調査の第一人者、

ヤコブ・ニールセンによると

画面をスクロールしないユーザは多いといいます。

ユーザは画面を表示した時点で(スクロールせず)、

情報を把握できることを期待しています。

また、1画面1アクション(目的)を心がけるべきです。

同じ画面で、ユーザがすべき行動がいくつもあれば、

ユーザは選択することをやめてしまいます。

選択肢は少なくするにこしたことはありません。


4 ブラウザバックがエラーにならないサイト

そして、意外とユーザは、

ブラウザバック(=戻るボタン)を多用しています。

ですから、ブラウザバックでエラーが出ないようにするべきです。

ほとんどのユーザは、エラーが出たら、閉じて終了してしまいます。

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5 あなたのサイトのユーザは誰なのかを考える

最後に、あなたのサイトのユーザはどんな方々でしょうか。

全ての人にとっていいサイトというのは、型にはめることはできません。

20代女性をメインとしたファッション通販サイトと

30代の男性をメインとした資産運用サイトと

60代の方をメインとした余暇充実情報サイトでは、

ユーザの目的も使いやすさの意味も異なってくるからです。

あなたのサイトのユーザが

何を目的としているのか(=サイトで何をしたいのか)、

それに合わせた構成を模索し続けなければなりません。


今回は、サイトの「ユーザビリティ」を高め、

サイトへのアクセスをアップさせようというお話をさせていただきました。

「情報が豊富なサイトはいいサイト」と考えるサイト運営者と

「自分がほしい情報だけ最短でほしい」ユーザ、

サイト運営者とユーザのギャップに気付いていただけたかと思います。

この記事を読んでいただいたあなたは、

自然と、サイトの「ユーザビリティ」を高められるようになりました。

ユーザにとってのいいサイトを目指し、

サイトに何度も訪れてもらい、サイトで目的をはたしてもらい、

あなたのビジネスの発展につなげましょう。

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