2016年02月18日

一歩先のWeb担当者は知っている。「今」サイトを見ているのは「誰」なのか?アクセス解析×メールでマーケティングを制す

こんにちは。

コンテンツマーケティングという言葉ができる前から、

コンテンツで10,000媒体以上を活性化してきた、

ネットシーズのマーケティング担当多賀谷です。


自分のサイトがどのくらい見られているかを計測するためには、

通常PV(ページビュー)やUUなどのアクセス指標が用いられます。

その計測データをもとに、UI・デザインの改修やコンテンツの拡充など、

サイト運営に生かすというのは、Web担当の常識です。

いえ、常識でした、と言った方がいいかもしれません。

単にPVを計るだけでは、できることに限りがありますし、

PVしか測らないのでは、もったいないのです。

いま、進んでいるサイト管理者は、技術の進歩とともに、

もっとすごいことをやっているんです…。


前回までの記事では、セグメント配信などを中心に、

メールマーケティングがいかに優れているかを書いてきました。

賢明なる読者の方は、その中で、

サイト訪問者の、サイト上での動きを追う、

という話が何度か出てきたことを覚えていると思います。

もしかすると、「えっ、そんなことできるの?」

と、思われた方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、セグメント配信を他のツールと結びつけることで、

あなたのマーケティングをどのように強化していくかを書いていきたいと思います。

あなたがWebやアプリを制作される方であれば、

それらの知識を活かすことは今後必須になってくるでしょうし、

どれもサービスの活性化に結びつくことまちがいなしです。


タグを埋め込むことで、ユーザのWeb上での動きを

追跡するサービスは、すでに多数あります。

例えば、サイバーエリアリサーチ社が運営している、どこどこJPというサービスでは、

アクセス元のIPアドレスを集計し、アクセスした人がどの地域の人なのか、

会社であれば、会社名までも、かなりの精度で検出することができます。
search.jpg


これらは、IPアドレスやcookieなどの分析により、

今、「誰が」訪れているかを割り出します。

例えば、

●同じ商品・サービスを何度も見ているけれど、

 結局購入していない方が、類似商品・サービスを見に来ている。

●お問い合わせページを見ていたけれど、

 実際には問い合わせをしてきていない方が、価格ページを見ている。

なんてことも分析できてしまいます。


前者でしたら、もしかしたら一番欲しい商品や、

検討中のサービスですと、予算が足りないのかもしれません。

後者でしたら、何か気になる点があったけれども、

売り込まれてしまうのは嫌だな、とちゅうちょしたのか、

フォームに入力している途中で、

面倒になってしまったのかもしれませんね。

どちらもコンタクトをとるいいタイミングです。


さらに、最近では、さらにCRMなどとの組み合わせにより、

その人が「どこの誰」であるか、であったり、

「自社、自商品・サービスとの関係性」までもが分かるという

ところまで進化しているのです。

弊社では、年始の施策として、

今までお付き合いのある方にくじ付きの年賀状をメールでお送りし、

サイトに来た方を判定し、ロイヤリティの高いお客様に対しては、

当たりの確率を上げるという試みを試し、

好評をいただきました。


このように、「どこの誰」か、や「何をしにきているか」をフックにして、

サイトやサービスごとに、いろいろな施策が立てられます。

例えば、ページを見ている途中で、ポップアップで広告を出したり、

テレコールやサポートコールをしたりなどが考えられますが、

メール、特に「ステップメール」との組み合わせも非常に有効です。
st.jpg


ステップメールとは、その名のとおり、

一通ではなく、複数のメールを段階的に送っていく手法のことです。

その中で個別のストーリー作りをすることで、

長い間時間をかけて、購買の意欲を徐々に高めていったり、

お客さんになるまで成長させていったりすることが可能です。

SPAMになってしまうリスクが高まる、一斉配信で情報垂れ流しをするのではなく、

反応や行動を分析することにより、

お客様の気持ちや次の行動を予測して、またメールを送る。

メールマガジンよりも、個別の接客に近いと言えます。
comu.jpg


メールは今まで、どちらかというと、一方的に送るだけの

一方向のツールとして利用されてきました。

しかし、これからのメールは、送り手側の一方的なものではなく、

受け手の反応とキャッチボールをし、

そして企業やサービスをより良く思ってもらう、

コミュニケーションツール活用していくべきです。

アクセス解析とメールを組み合わせれば、

マーケティングを制することができます。

今まで、同一のメールを、一斉配信することが多かった方は、

ぜひ挑戦してみてください。

お客様との関係性が高まったり、あなたが運営するサービスに

対する好感度はもっと増えるはずです。

サービスの好感度を上げることは、

お客様のライフ・タイム・バリュー(顧客生涯価値)を上げることに

直結しますので、ぜひやってみてくださいね。

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