2016年03月11日

【行動心理士が見抜く】先輩社員が注意すべき新人の辞めたいサイン4点

そろそろ4月です。

新卒採用をされている企業であれば、

フレシュな新人が入社してくる時期ですね。

この時期は新人の初々しい挨拶で、職場の空気は明るくなるものです。


新人と一緒に働いていると、人に見られているという意識から

職場に緊張感が生まれます。

マンネリ化した業務も新しい気持ちで取り組めることでしょう。


一方、新人の教育には手を焼きます。

社会人であれば当たり前のことであったとしても、

当然、新人はわかりません。

自分たちが普段何気なくやっていることを、

言語化し、理由づけし、一つ一つ教えなくてはなりません。

新人の教育は腰を据えて、

じっくりじっくりと時間をかける必要があります。


しかし、手塩に育てた新人であっても

戦力となる前に会社を辞めてしまうリスクもあります。

早期に退職してしまうことは採用コスト、

教育コストを背負ってきた会社としても苦しいところですし、

厳しい就職活動を経て、せっかく入社することになった本人にとっても

幸せなこととはいえません。


さて、今回は行動心理士の立場から、

新人を定着させるための方法の一つとして

「辞めたい気持ち」を見抜くテクニックをご紹介します。


何気ないしぐさから新人の不安な気持ちを探る方法です。

企業の教育担当はもちろん、先輩社員となる

2年目、3年目の社員の方にもぜひ読んでいただきたいです。


新人を戦力に育てていくプロセスは、

企業にとって最も重要なミッションの一つです。

優れた経営者やマネージャーであれば、

個人で成果をあげるよりも、

新人に成果をあげさせるほうが高い評価を与えます。

つまり、新人を戦力に育てることは、

あなた自身が成果を出すよりも価値のあることなのです。


新人が腕を組みながら返事をしていないか

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あなたが新人に何かを教えているとき、

腕を組んで聞いていないかチェックしてみましょう。

腕を組むという行為は、あなたに対し、心をひらいていない状態です。

もしかすると、あなたの伝えたい事に共感をしていない、

または対立をしている可能性が考えられます。


新人が視線を左右にそらしてはいないか

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あなたが新人の目を見ながら話している時に、

新人が視線をそらしたら要注意です。

人間は緊張の対象、不安の対象から距離を図りたいものです。

あなたの目を見ながら会話をできないということは

あなたに対し、緊張や不安を感じているのかもしれません。

また、目を合わせてすぐに視線をそらすことがあれば、

新人はやましい気持ちを隠している可能性があります。


新人がネクタイや喉元に触れながら報告をしていないか

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新人がネクタイや喉元に手を触れながら、報告をしているときはないでしょうか。

ネクタイや喉元を触れる行為は、なだめ行為の一種と考えられます。

無意識に、自分の悩ましい気持ちをなだめようとしている行動です。

報告時に、新人がネクタイや喉元に手を触れている場合は

あなたに嘘をついている可能性が考えられます。

しかし、「嘘を付いているだろう」と決めつけることはNGです。

もし嘘をついているのだとしたら、

なぜ嘘をつく必要があるのかを考えるべきでしょう。


叱っている時、新人は目を閉じながら聞いていないか

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あなたが新人を叱っている時、

新人は目を閉じながら聞いてはいないでしょうか。

一般的に人は物事を真剣に考える時にも目を閉じることがありますが、

不愉快なもの、見たくないものに対しても目をとじることがあります。

仮に、あなたの叱っている様子を不快と思っているだけならまだしも

自分が怒られているという状況を他人事のように受け止めているかもしれません。

場合によっては「叱られる時間がもったいないなぁ」と

思われている可能性すらあるのです。


まとめ

パナソニックの前身、松下電器産業の創業者である松下幸之助は

次のように話しています。

「松下という会社は何を作っているのかと聞かれれば、

人を作っている所だと答える。そして併せて商品も作っている所だと。」


いうまでもなく、企業は人で動いています。

人が育たなければ企業の成長が止まり、イノベーションが起きずに

徐々にマーケットを失うことになります。


例えばあなたが月に1,000万円売り上げるトップ営業マンだとしたら

新人を10人、同じレベルに育てることで、

月間1億円の売り上げをもたらすことになります。


また何年か後に、トップ営業マンとなった新人が

次の新人を育てることになれば、

会社が得ることの出来る利益も、あなたの評価も、

ねずみ算的に増えことになるのです。


新人教育で一番大切なのはコミュニケーションです。

先輩社員として、威厳を見せることは大切ですが、

「仕事は見て覚えろ」という考えは捨てるべきです。

新人の辞めたいサインを見逃さず、

きめ細やかな支援をすることで、

新人との信頼関係を作っていきましょう。

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